Saab、ドイツのユーロファイター向けにArexisセンサースイートを受注
Saabは、Airbus Defence and Space社より、Arexis電子戦(EW)センサースイートを受注しました。契約期間は2024~2026年です。
ドイツの国防調達局は2023年6月、ドイツ空軍のユーロファイターEK、EWバージョン用としてSaabのArexisセンサースイートを選定したと発表しました。今回の発注をもって、このプログラムにおけるSaabのArexis納入の第1段階が開始されます。
Saabはエアバス社からの発注を受け、ドイツ空軍のユーロファイター15機に、EWミッション用としてSaabのArexisを含むソリューションを装備する予定です。これらの航空機は、2030年に退役するドイツ空軍のトルネードECRの後継機となります。
「ドイツ空軍へのユーロファイターEKの納入をサポートするためには、空中プラットフォーム向け電子戦システムの開発における当社の確かな経験と、エアバス社との長年の協力関係が不可欠です。先進的なハードウェアとAI対応のソフトウェアを組み合わせた当社のArexisセンサースイートは、今後数十年にわたり、将来にも対応可能な電子戦機能により、ドイツの国防強化を担うことになります」と、SaabのCEO兼社長であるMicael Johanssonは述べています。
Saabは、戦略的AIパートナーであるHelsingの支援を受けることとなり、ArexisスイートにはHelsingのAIプラットフォームが採用されます。Arexisを利用すると、複雑で混雑した電磁環境において、レーダーエミッターの探知、位置特定、識別が可能となります。
Arexisは、最新のセンサーと自己防御機能を備えた戦闘機用の実績あるEWスイートです。モジュール式であり、ほぼすべての最新プラットフォームに適応可能です。もっと読む:www.saab.com/arexis.