Skip to content Go to main navigation Go to language selector
Saab Global
glsdb.jpg

GLSDBは今日のニーズに応える兵器です

1 min read

現代戦においては、十分な機能をもった野砲の重要性が際立っています。敵のドローンにより野砲の配備区域が後方へと押しやられているため、より長射程の野砲の需要が高まっています。その一方野砲の射程距離延伸は高コスト化の要因となっていることから、そもそも軍全体における予算が限られている現下においては、費用対効果がカギとなります。GLSDBは、射程距離に対するコストの比率が最も優れている誘導弾システムです。GLSDBの射程距離は150kmであり、他のどのシステムよりも低いコストで、敵陣深くにある攻撃価値の高い標的を1m以内の精度で攻撃することが可能です。

glsdb_3.jpg

今日の地上部隊はあらゆる方向からの脅威にさらされています。現代戦のさまざまな要求に応えるために、汎用性と輸送性に優れ、アジャイルな武器および弾薬の必要性が高まっています。「10年以上前に、元々戦闘機用に開発されていた小直径爆弾(SDB)をボーイング社と共同で地上用に改良し、野砲で使用できるようにしました」と、スウェーデンの防衛企業Saabのマーケティング・セールス担当ディレクターであるMorten Jensenは説明しています。「その理由は、長距離かつ高精度のシンプルな野砲ソリューションの必要性を感じたからです」。地上発射型小直径爆弾(GLSDB)の射程距離は最大150kmであり、敵の標的や部隊に対して遠距離から攻撃することができます。コストを極めて低く抑えられているのは、ボーイング社の小直径爆弾IとM26多連装ロケットシステム(MLRS)用ロケットという、実戦で長く使われている実績を有する2つのシステムを統合しているためです。Saabが開発したGLSDB用のスタンドアローン型発射機は、20インチのフラットベッドシステムを使用しているトラックまたはコンテナソリューションであれば、どれでも搭載可能です。

アジャイル且つ高い抗たん性

誘導弾を遠距離から発射した場合、敵に探知されたり妨害されるするリスクが特に高まります。しかし、GLSDB長距離精密誘導爆弾には高度な技術が採用されています。「すべての試験と実際の使用において、干渉やジャミングに対する抗たん性という点について、トップクラスの成果が出ています」と、Jensenは語っています。GLSDBは戦場において信頼できるリソースであり、革新的技術によってそれが担保されています。実戦で実績を積んだSDB Iを使用することによって、GLSDBは米空軍によって検証された技術に基づく独自の能力を提供することができます。セキュリティプロトコルおよび高度な通信技術と組み合わせることにより、これらのメカニズムはGPSが使えない場所でもGLSDBによる作戦の継続性を保証します。

他の発射プラットフォームへの搭載

さらに、GLSDBをさまざまな発射プラットフォームに統合することも可能です。HIMARS、M270ランチャー、ならびにChunmooシステムなどがこれに含まれます。これらの組み合わせに係るオプションは軍隊のリソースを節約するだけでなく、既存システムの能力向上にも貢献します。HIMARSおよびM270の場合、GLSDBは既存弾薬の代替品の役割を果たし、射程距離を伸ばすことができるほか、敵の対砲兵攻撃システムやドローンに狙われるリスクを軽減できます。

glsdbocoimage4.jpg

柔軟な交戦

GLSDBは、360度全方位から目標を攻撃することができます。つまり、GLSDBは敵に対して機動しつつも、発射機から標的までの直線弾道を必要としないということです。GLSDBは上空の最高度地点に到達したあと翼を広げ、プログラムされた標的に向かって滑空します。したがって、標的の位置は発射方向に対して横あるいは後方となる場合もあります。

慣性航法システム(INS)によって補助された統合型の高精度GPSシステムが、必要な精度を確保します。特に、風や気象条件が誘導弾の飛翔ルートに影響を与える場合には、GPSナビゲーションシステムがそれを修正し、最も精密な精度(1m未満)が徹底されます。GLSDBでは、さまざまな方位および角度から複数の誘導弾を同じ標的に命中させることができるため、標的の撃破確率が高くなります。これにより、敵の近接防空システムによる防御が困難になります。またSDBにはレーザーシーカーを採用するバージョンもあり、これをGLSDBとして用いることもできます。その場合、移動目標への攻撃能力の獲得、並びにより正確な標的への誘導が実現します。

敵を押し返す

現代戦は複数の領域(ドメイン)で同時に展開されるものである一方、地上での攻勢は依然として特に効果的であり、しばしば戦争の帰趨を決する際の決め手となることが少なくありません。戦闘地域や危険なエリアの部隊や市民を最大限に守るためには、コラテラルダメージを最小限に抑えながら、敵やその拠点を前線から可能な限り押し戻すことが非常に重要です。Morten Jensenは次のように指摘しています。「反撃作戦においては、精密誘導弾が重要な役割を果たすでしょう。なぜなら、精密誘導弾を用いることにより遠距離から重要目標を攻撃できるようになり、その結果敵の部隊や弾薬の備蓄が後方に移動を余儀なくされることで、補給線および統合軍としての活動能力を弱体化させることができるからです」。

地上戦においては火力も極めて重要です。短時間に複数の誘導弾を発射し、複数の標的をほぼ同時に無力化できる能力には、非常に大きな可能性が秘められています。GLSDBは命中精度が高いだけでなく、高い攻撃力も備えており、爆発効果と破片効果を有する多目的弾頭を装備している為、洞窟や地下の隠れ家まで貫通して破壊することができます。また、特に移動目標に対して有効性を発揮するレーザー誘導型のバリエーションもあります。いずれのバリエーションについても、プログラム可能な着発及び遅発信管を採用することで、深部への貫通あるいは近距離での発射も可能です。

ground-launched-small-diameter-bomb-glsdbjpg.jpg

ますます高まる費用対効果の重要性

当初精密誘導弾は空中発射式のソリューションとして設計されたものですが、現在では地上においても活用可能なオールラウンドな兵器として注目を集めるようになっています。Saabが既存のシステムを他の領域に適合させ、付加価値を生み出したのはこれが初めてではありません。「当社は、あらゆる分野で非常に優れたユニークな地位を占めている為、相乗効果を活用して既存の知識を他の分野に応用することができます。開発業務の一環として、私たちは常に今利用できるもの、適応できるもの、そして新しいシステムに活用できる機能や技術を精査しています」と、Saabのマーケティング・セールス担当ディレクターであるMorten Jensenは語っています。

軍事予算を複数の重要な分野に配分する必要があるこの不確実な世界においては、コスト効率の高い代替案がより重要になります。そのため幅広い用途がミッション達成において重要な役割を果たすことから、GLSDBのような兵器システムは今後も開発が続けられることでしょう。GLSDBのようなシステムは、手頃な価格で高精度且つ長射程のソリューションを求める軍隊にとって、最も柔軟かつ効率的なソリューションの1つであることは間違いありません。

glsdb.jpg

地上発射型の長距離射撃能力

地上発射型小直径爆弾(GLSDB)は、現代の戦場向けに設計された高精度の長距離弾薬です。このソリューションは、さまざまなプラットフォームから発射可能であり各種弾頭が供給されています。GLSDBは、軍隊の能力に新たな次元をもたらします。

もっと読む